支度をして、先生の待つ車まで行った。

「こんばんは。」


いつもと変わらない柔らかな笑顔で迎えてくれた。


「こんばんは。」


助手席に座ると、あたしのお気に入りの曲が流れ始めた。


ゆっくり車が動き出す。


「今日、元気無かったけど何か有った?」



トクン…トクン…