和真には妹離れ、私には兄貴離れと言う流海


一体何様のつもり?


私は靴を履き替えて階段を急いで上った


「愛羅、待ってえ〜」


「ごめん、私、宿題するの忘れてた!急ぐね」


少しも一緒にいたくない


私は嘘をついて、流海を置いて先に教室へ入り、宿題をするフリをした


流海は他の友達と話をしていて、キャピキャピしているのがイヤでも聞こえる


「おはよ」


顔を上げた私はその人の顔を見て安心した


「春奈ぁ〜」