あたしがナギが言った言葉が信じられないでいると、お母さんが後を受けて口を開いた。
「そうですわ、太郎さん。新しい思い出をみんなで作りましょう。あなたと私とみんなで」
お母さんが許しのひとことを出したからか、お父さんは「ありがとう」と繰り返し繰り返し言いながらその場で号泣した。
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その後夕方になってあたしはお茶を買いに行かされて、戻ってみればみんながいない。
しばらく待ってたけど、お菓子の袋を提げたナギだけが戻ってきた。
憤ったあたしがベンチでぶらぶらと靴を遊ばせてると、いきなりナギがあたしの手を掴んで足早に歩き出した。
太陽はすっかりとアトラクションの陰に隠れて、紫紺の空には星が輝き始めた時間。
あたしは現れたものに目を見開いた。
それは、ディズニーランド名物のエレクトロニカル・パレード。
おなじみのキャラクターやディズニー作品をモチーフにして無数の電飾で作り上げた、煌びやかなキャラクターパレードだった。
まるで星空が降って散りばめられたみたいな、色とりどりの光たち。



