オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】




土地勘のない場所だから、闇雲に探さなきゃと思うけど。


アプレクターじいちゃんがナビゲーションしてくれたから、あたしは迷うことなく目的の公園にたどり着けた。


平日のお昼過ぎだから、都心の公園とはいえ人影はまばら。


さほど規模は大きくなく、よくある遊具と砂場にちょっとした広場がある近所の公園といった感じ。


噴水だけはやたらと大きくて、植え込みの側にある小川の水を引き込んでるみたい。


今はちょうど勢いよく水が吹き上げて、水しぶきが綺麗。


今日は日が強くてちょっと暑いくらいだから、あたしは少しだけ涼を求めて噴水に近づいた。


その瞬間、水しぶきが勢いよく噴き上がって、あたしはびしょ濡れに――



なるかと思った瞬間。



あたしは、誰かに抱きしめられてた。



その人は、あたしに代わって水しぶきを浴びて、前髪から水が滴るほど濡れそぼって。


「……相変わらずのノータリンだな、恐竜アタマ。もう少し状況を把握しろ」


いつもの毒舌を、あたしの耳元で囁いた。