オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】

静江おばあちゃんが作るシーフードカレーは相変わらず絶品で、懐かしさもありあたしは思わず3皿もおかわりしちゃった。


マカロニサラダもハンバーグも、市販のお惣菜なんか目じゃないくらい美味しい。


あたしがお料理を習ったのは程ど静江おばあちゃんからだから、まだまだ敵わないなぁ……って思う。


ご飯を食べ終わった後、博君は進んで後片付けをお手伝いしてた。


それを褒める静江おばあちゃんと博君を見ていると、なんだか本当にお祖母ちゃんと孫みたいに見えて。
あたしは心が暖かくなるのを感じた。


その後少しくつろがせて貰ったけど、その時静江おばあちゃんに明日の話をしたら、それなら博君にとっておきの服を出してあげる、って言われた。

あたしたちは居間から4畳半くらいの大きさの部屋に移動して、静江おばあちゃんはそこのタンスから服を引っ張り出す。

その部屋はたぶん子ども部屋だったんだろうな、ってのはあたしも前から気づいてた。


そんなに使われてない様子の学習机が窓際に置かれて、その上には黒いランドセルがあったから。