「まあ、可愛いお嬢さんだこと。凪、正直におっしゃい。
杏子さんをもう可愛がってるんでしょう?」
麗子は妖艶な笑みを浮かべながら、サラリととんでもないコトを言ったし。
「はい、節度は守っていますが。
社長も赤石さんも、お楽しみは仕事の妨害にならぬようほどほどになさってくださいね。
昨夜、お二人が籠もっておられたので第二会議室が使用できなかった、とある社員から聞き及んでおりますので」
ナギも微笑みすら浮かべながら、とんでもないコト言うしっっ!!
あたしは冷や汗が背中を伝わったのが感じられた。
とんでもない修羅場ですか、もしかして!?
だって、昨日あたしを襲った赤石は、ナギの母である麗子の愛人で、麗子はナギを殺して、あたしのお母さんと離婚したお父さんがいて、お父さんに嫌われたあたしはお母さんに疎まれたナギと一緒にいて……。
ダメだあ!
なんかややこしすぎて頭がこんがらがってきたよ!!
それでもなんとか笑顔が硬くならないよう努めながら、一生懸命に事態を把握しようと考えた。



