ナギは珍しく文句一つ言わず、マグカップを手にして口をつけたから。
その時もちろん眉を顰めたけど、息を止めて最後まで一気飲みしたのは、奇跡よ再びでしょうか?
3年間頑張ってもひとくちも飲ませられなかったのに……。
「おまえも飲め、ストレートバスト。その大きさでは、赤ん坊ができても1mgも出ないぞ」
……やっぱり、ナギが大人しく飲むはずなかったし。
「ストレートバストで悪かったわね!
あたし、これでも83センチのBに成長してるんだからっ!!」
あたしは思わずカッとなってナギに怒鳴りつけた後、一拍遅れて顔に火が点いた。
……ななな……何てこと言うの、あたしのバカ!
「……知ってる」
「え?」
ナギがポツリと呟いたけど、あたしが聞き返そうとする前に、彼はお皿とマグカップを持ってイスから立ち上がった。
「とっとと出掛けられるようにしておけ、アメーバアタマ。
おまえは今日から産土商事専務の臨時秘書だ。ドジったら覚悟しておけ」
…………
はいいい~~っ!?



