オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】




…………


ポス☆


息が苦し……


「起きろ、ニワトリアタマ」


あれ?なんですぐそばでナギの声がするの?


じゃなくて、本気で息が苦しい!


鼻と口に柔らかいモノが当たって、呼吸できない!


苦し紛れにあたしが顔に手を遣ってみれば。


……顔に載って呼吸を塞いでたのは、枕でした。


自分でやらかしたなら、とっくにあの世逝きだし、何よりもついさっき息苦しくなったから、犯人は紛れもなく。


あたしはガバッと勢いよく起き上がって、枕を手に怒鳴りつけた。


「ちょっと、ナギ!起こすなら普通に起こしなさいよ!!」


「おまえだったら皮膚呼吸で棲息してるだろう、ヒルアタマ。とっとと朝飯を用意しろ」


あたしが喚いても、誰かさんは毒舌を吐いてさっさとシャワーを浴びにバスルームに向かってった。


なによなによ、何なのよアイツはっ!


昨夜のあの優しさが夢みたいな素っ気ない態度に、あたしはいつもながらむくれた。


明け方まで……何度となく一緒になったのに。