《大丈夫、だよ》
……?
今、声が聴こえましたか?
あたしは思わず首を巡らして周りを見たけど、そばに人影はなかった。
《大丈夫、彼を信じてあげて》
2度目の声は、はっきりと聴こえた。
それは耳から聴こえる声じゃなくて、心に直に響いてくる意識。
《ふああ~なんじゃ?スズメが随分と騒いでおるのう?》
徒労に終わった赤石への攻撃で疲れ果てて寝てたアプレクターじいちゃんは、そう言いながら目を覚ました。
(え、スズメなの?)
《そうじゃ、よく見てみなされ。黄金色の同朋が憑いておるじゃろ。
どうも凪殿の気配がする……さしずめ、凪殿が以前助けたものじゃろ》
アプレクターじいちゃんの指摘で、あたしは改めてスズメをよく視てみたら、確かに黄金色のアプレクターがスズメに憑いてた。
《そうだよ、僕は前に車にひかれて死にそうだった時、凪に助けられたんだ。
だから、時間が許す限り彼をずっと見守ってきたんだ。
だから、彼の想いも少しわかるんだ》
スズメはあたしに語りかけてきた。



