瑛太君はナギだけじゃなくて、あたしにもフランクフルトをくれた。
「おいしいの、みんな、好きね」
そう言って天真爛漫な笑顔を向けてくれた瑛太君が差し出したフランクフルトは、ケチャップとよだれでベタベタだったけど、今までで一番美味しく感じた。
まだ2歳なのに、幸せを分けようとしてくれてる。
可愛くて、胸の奥がキュンと鳴った。
「ありがとう、美味しいね。幸せだよ」
あたしは瑛太君にそう言って、彼の頭を撫でてあげた。
「瑛太、いいやつだな、おまえは」
ナギもそう言って頭を撫でた……って!
2歳児をいい奴呼ばわりですか!?
あたし達がしばらくひなたぼっこしてると、ナギがシャツの懐から小袋を取り出した。
「瑛太、これを地面に投げてみろ」
ナギがそう言って瑛太君の小さな手に載せたのは、小さな豆。
「な~に?」
「投げてみればわかる」
ナギの素っ気ない言葉に不思議そうな顔をした瑛太君は、ホントにただ放り投げただけ。



