少し面長の顔だちに、よく通った鼻筋、薄い唇と眉、涼しげな一重の目。
はっきりいえば、モデル並みに整った顔だち。
でも……一体誰なの!?
あたし、確かマモル君とベンチに来て休んでたはずじゃあ!?
あたしの頭が状況を把握しようと動きはじめた、その少しあと。
あたしの背に回されてた腕が、髪の中に触れたと思った刹那。
引き寄せられた顔に、あっという間に唇を奪われてた。
自分に起こった事が信じられなくて頭が真っ白になったけど、あたしの体は無意識の内に抵抗を試みた。
両手を突っ張って、力の限り彼の胸を押し返そうとしたけど、大人の男性に力で敵うはずはなくて。
でも、知らない相手に好きなようにされるなんて、絶対に嫌だった。
(やだ……やだ!助けて、ナギ!おじいちゃん!)
《おっけ~じゃっっ!!任せなされ》
あたしが心の中で叫ぶと、あたしの影に憑いてるアプレクターじいちゃんが元気よく返事して、巨大な手を実体化させた。
そして、見知らぬ男を引き離そうと動き出した。



