体調不良もそれが原因なのかなあ?
ナギに最後に逢えたのは、半月前に帰ってきた時だっけ。
「杏子さん、本当に大丈夫かい?横になった方がいいと思うけど」
気を遣ってくれたのか、マモル君が後ろから声を掛けてくれた。
マモル君は医大に進学していて忙しいのに、ナギがいない産土探偵事務所によくアシスタントに来てくれてる。
やっぱりナギの幼なじみで親友だからだろうな。
きっと親友としての好意から、そうしてくれるんだろうし。
あたしはそう信じて疑わなかった。
「そうさせてもらいなよ、マジ顔色悪いからさ」
瑛太君を抱きかかえたユリにそう言われて、あたしは観念するしかなかった。
「じゃあ、ちょっと場所作るよ」
マモル君はそう言ったけど、ナル君がメガネを上げながら指摘した。
「マモル、ここだと騒がしいだろ?対岸にベンチがあるから、そこなら多少静かだろ」
「そうね、お堀のある方なら木陰が多いから、きっと休むのにいいわよ」
マリリンもありがたいアドバイスをくれた。



