「わあっ!海だ海だあ~!」
博君ははしゃいだ声を上げながら、早速馬から飛び降りて砂浜に駆け出した。
「子どもは元気なものですね」
涼花さんが微笑みながら、博君を見守ってた。
やっぱり博君も、まだまだ子どもだわね~。
初めて見た海の興奮が勝って、静江おばあちゃんのことでさえ頭から吹っ飛んじゃってるんだもん。
みんなそれぞれ馬から降りて、マモル君は静江おばあちゃんが降りるのを手伝ってた。
狩野さんは涼花さんを降ろして。
ナギは……
スマートに馬の背から飛び降りて、絹枝さんの側へ行って両手で彼女を降ろしてあげてた。
…………
当然ながらあたしは馬に乗ったまま、どうしようか思案に暮れることになりまして。
他の人たちはナギが促してサッサと海に行き、ナギはと言えば絹枝さんのサポートをしながら砂浜まで行っちゃうし。
い……一体何なのよっ!!
あたしは喚こうとしたけど。
「ヴォルン」
芦毛馬の背中からコロンと振り落とされました。



