オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】




あたしとナギが乗った馬は、額に星形の流星を持つあの芦毛馬だった。


今ではすっかりと人に馴れた様子で、ナギの手綱捌きにしっかりと応えてる。


マモル君が涼花さんを、狩野さんが絹枝さんを、おっかなびっくりの博君が静江おばあちゃんをそれぞれ一緒に乗せて馬で駆けた。


あたしは、初めて乗った時よりも切実に願った。


どうか、この時間がずっと続いて欲しいって。


でも……


現実はやっぱり容赦がなくて。


あたしたちが泊まっている別荘から海岸まで、馬に揺られて約30分で着いた。


思ったよりも近くてがっかりしたけど、それよりもナギと過ごす時間を大切にしなきゃ、と思い直した。


こんな時でも、やっぱりナギはさっさと降りて手助けもしてくれない。



あたし達が訪れた海岸は、桜花川が流れ込む白い砂浜が綺麗な天然の海岸。

森がすぐそばまであるからか、水が澄み切っていて、エメラルドブルーの海の透明度は抜群だった。