「ナギのあまりに儚くあわれだった人生を嘆いた黄金色のアプレクターが、そして……
ナギが可愛がった動植物全てが願ったの。
ナギの魂を戻して下さい、と。
あまりの願いの強さゆえに、私が喚ばれたの。
私は黄金色のアプレクターと動植物たちの願いを聴き届けたわ。
黄金色のアプレクターに動植物全ての生命を集めて、その生命をナギに与えることで彼を蘇えらせた。
ナギの生命はそうして出来たものだから、何時まで保つか私にも判らない。
なのに……
あの子は自分の生命の欠片を瀕死の生命達に与えるから、どんどん残りが減っていってしまって。
あの子の生命は、たぶん夏まで保たないわ。
今は私の力で何とか生命が漏れないように蓋をしているけど……
もしかしたら今命尽きてもおかしくないくらいに、彼の生命は残り少ないのよ」
狩野さんは悲痛な面持ちで、顔を俯かせた。
……あたしは……
何も言葉が出せなかった。
息が、胸が、苦しくて。
ナギが死ぬ……?



