オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】




マモル君って、本当に色んな事を知ってるんだ。


心底彼に感心したあたしは、自分が男性嫌悪症だってのをその時はすっかり忘れてた。


イギリス、か。


そういえば先日もマモル君は、現代競走が始まったのもイギリスだって言ってたっけ。


『ありす』を次にあたしを芦毛馬に乗せてくれたマモル君は、眠る絹枝さんを背負ったまま歩いて誘導してくれた。


何だか妙な事になっちゃった。


先日襲ってきたのと一緒に仲良く馬に乗る、なんて。


馬に乗るのは簡単そうに見えて意外と難しい。


背筋力と腹筋力が要るし、揺れにあわせて体を動かしたり、鐙と手綱を使って微妙な力加減で細かい意志を伝えなきゃいけない。


要するに、一朝一夕じゃ乗れるようにはならないって事。


でもまあ。


『ありす』もはしゃぎながら嬉しそうにマモル君と話ししてるから、いっか。


単純だな、あたしも。


そんな事を考えながら30分も揺られてると、お尻が痛い!

背筋と腹筋も強張って痛くなって苦しくなってきたよぉ。