オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】




『ありす』が連れてきた芦毛馬は、優しくて賢そうな顔をしてる。


そんな印象を受けた。


『ありす』が馬の横腹を叩きながら、英語で何か言ってたけど。

残念ながらあたしにはさっぱり意味が解んなかった。


《Get up on the gray horse》


《ええい、南蛮語は解らん!日本語で言いなされ!!》


アプレクターじいちゃんは500年生きてて(?)も、英語が解んないんだ。

まあ、江戸時代は英語が一般的とは言い難いからねえ。


ところが、意外な事が起きた。


いつの間にかマモル君が近付いてきてて、芦毛馬に馬装をさせてたから。

野生馬なのに、その芦毛馬はまるで訓練されたみたいに大人しかった。

ハミを噛ませてる作業が見たくて、あたしは馬の側に近づいてみたら、気がついた。


芦毛馬の額にある流星が、本当に珍しい星形のマークであるのを。


このコは……


2日前にナギが馴らした芦毛ちゃんだったんだ。

四肢にはブーツを履いたみたいな白い部分があったし、それにこの流星。