草原に着いた時、マモル君は麻袋に入れた物を取り出した。
彼に教えてもらったけど、馬に意志を伝える為に使う手綱は首を挟むように伸びる紐みたいなもの。
その手綱の意志を伝える為にあるのが、馬の口に噛ませるハミという棒状の道具。
馬の頭に着ける紐は頭絡(とうらく)と言って、馬を引く時のリードなんかを着けるナス環なんかもある。
人が乗る鞍を固定するためにあるのが腹帯で、鞍からは鐙(あぶみ)っていう人の足を載せる道具がぶら下がってる。
マモル君によると、馬に乗るときは手綱の微妙なハミの使い方の他にも、鐙の捌き方でも動きが違ってくるみたい。
「まだこの野生馬達は人に馴れてないから、馬装も出来ないかもしれないけどね」
マモル君はそう言いながら、手ごろそうな馬を探してた。
確かに以前にはナギが何にも着けてない裸馬に乗ったけど。
馬に乗るにはあんなに沢山の道具が要るなんて思わなかった。
マモル君に教えてもらったけど、人を乗せる馬にするには子馬のうちから馬装に馴らさせておく必要があるみたい。



