オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】




でなきゃあ、あんなに何度も何度も同じように話しかけるわけないし。


あたしは、ナギ抜きで依頼を解決しようと意気込んだ。

あたしだってやれば出来るんだから!

そういうところを見せつけてから辞めてやるんだからね!

バカナギ、見てなさいよ!!

後で泣いて謝ったって、留まってなんかあげないから。


(まあ、アイツがそんな事をするなんて、ニューヨークの自由の女神像が万里の長城見物に行くくらいに可能性のないことだけど)


出発は2時と決めてたから、あたしは絹枝さんを介助して階段を降りると。


玄関前で待ってたマモル君が何か薄汚れた袋を持ってたから、博君が何かと興味深そうに訊くと、マモル君はお楽しみと言って教えてくれなかった。


どうも道順を覚えてたのは博君じゃなくて、猫のミクの方だったみたい。

絹枝さんはマモル君に背負われながら、安らかな寝息を立ててた。


内心苦笑しながら着いていくと、この前ピクニックで来た草原を抜け、湿原を歩いてた先に、芦毛馬の群れがやっぱりいた。