くすくすくす……
この笑い声……
頭を打ったショックでぼんやりした意識を取り戻そうと頭を押さえて振ってみた。
カランカランと軽い音が絶え間なく残響音を響かせて、鼻に突くのは土のにおい。
……!?
はっきりしてきた意識で目の前の光景を捉えた時、信じられない事が起きてた。
洞窟の壁が崩れ落ちたらしく、砕けた岩や無数の石があたしの視界を完全に塞いでたから。
それは人の腕が入る隙間もないくらい。
いったいどうすればこんな突然に大量の岩を砕き落とせるの!?
それよりも。
土煙が収まりつつある中、あたしはその姿を急いで探した。
いない!?
「ナギ!どこに行ったの?」
お腹の底から声を大にして叫んだけれど、あたしの声は岩に跳ね返って虚しく反響するだけで。
ナギからの返事なんて全然なかった。
……まさか。
考えたくはなかったけど、ナギはこの岩の下敷きになっちゃったの!?
そうでなきゃ、何の物音もしないはずない。



