オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】

「キャンは何にも話してくれないし、あたしたちのこと最近知ろうともしてくれないでしょ？」


確かにあたしはその事を気にしてたけど、実際に言われるとズンと胸に応える。


「ゴメン。あたしのせいだよね」


チカの言うとおりだ。


忙しいからって、みんなを蔑ろにし過ぎた。



あたしが素直に謝ったからか、チカは顔を傾けてにっこり笑った。


「解ってくれたならよし！なら、明後日の日曜日空けといてよ。みんなで遊びに行こうって話してるから。
決まったらまた連絡するね。明日何時頃なら家にいるの？」


あたしはいまどきの女子高生には珍しくケータイを持ってないから、連絡は家の電話が頼り。
だから、チカはあたしの在宅時間を気にしたんだけど。


……ん？待てよ？


「ねえ、この子……博君も連れて行っていいかな？おとなしい子だから迷惑はかけないから」


「いいけど？そういえば、その子ってどこの子？」


「大叔母様の従兄弟のお婿さんのそのまた従兄弟のお孫さんの甥っ子くんなの！」