……?
岩なんてどうするつもりだろう。
そう思った時、ナギの手は岩を掘り始めた。
え~~っ!?
何してんの!?
いったい何なのか判らずに呆然と見てると、ナギが掘ってるのは固い岩じゃなくって、石に隠された柔らかい土だって判った。
なんでこんな所だけ土が?
なんてぼおっと見てるだけじゃいけない!
あたしはナギから少し離れた場所に屈みこんで、穴を掘るのを手伝った。
土は少し固くて指も爪も傷ついて痛くなったけど、ナギを助けられるならこんなのどうって事ないよ。
出てきたのは、一つの小さな麻袋だった。
土で汚れてたのはもちろんだけど、随分と古びてて傷んでて。
腐ってボロボロになってた。
いったい何年前に埋められた物なんだろ?
「ナギ、それはいったい何なの?」
答えを期待せずにあたしが訊くと、ナギは麻袋から取り出したものを手に載せて答えてくれた。
「『不思議の国のアリス』だ」
そう言いながらナギが見せてくれたのは――



