オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】



苔むした倒木や色も形も様々な岩、その脇から湧き出す清水の流れ、灌木や緑色が鮮やかな草と花々。

幹が横に折れ曲がり、絡みぶら下がった蔦が暖簾のような老木。

苔むした岩が階段みたいに微妙な段差で重なっていて。

潜り抜けたり登ったり、と、まるでアスレチックでもやってるみたいな気分になってきた。


馬に乗って散歩なんて、ロマンティックだと数ミリ位は感激してたのに。


その前後がランニングとアスレチックだなんて、疲れと苛立ちとムカつきで感激は50センチ位薄れて、ちょっとした川なら溺れそうな位にあたしの気分は重くなる一方だった。


そりゃあ何か期待してた訳じゃないけど、仮にもお天気のいい春のピクニックで、オシャレした女の子が一緒にいるのに。

もうちょっと雰囲気っていうか、空気ってのを読めないわけ!?

何が悲しくて、グリーンのワンピースのまんま運動ばかりしなきゃならないのよ!

暖かすぎるお陰で汗ばむし、強い日差しと急激な運動で頭がクラクラしてきた。