オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】

博君はサンドイッチと牛乳といくつかのお菓子を選んだだけ。


だけど、あたしは余分にカゴに放り込んでおいた。


あたしがお腹いっぱいだからって、博君にさり気なく食べてもらえばいいんだから。


あたしってばあったまいい〜!


「やっ!こんな小さなボーイとデート?」


にやついたあたしをレジで迎えたのは……


なんでよりによって……幼なじみのチカなんですか?


今店内には他に雑誌を立ち読みする男性客1人だけだったし、店長はいないとかでチカと喋っても別にいいんだろうけど…。


「なんであんたがここでバイトしてんのよ?ファミレスはどうしたの?金曜日で忙しいんでしょう?」


恨みがましい目で見ながらあたしが言うと、チカは表面上は店員という涼しい顔をしながら。


怒りの流し目を送ってくれましたよ。


「そういうキャンだって、最近付き合い悪いじゃん。
バイトが忙しいのかもしんないけど、たまには付き合いなよ。
あたしだって最近ユリからキャンが働いてる事務所の話聞いて、初めてその名前知った位なんだよ?」