流石にこんないい陽気の日だからか、いつもの黒いコートは着てないけど。
黒と白とグレーの縦ボーダーシャツに、黒いニットジップジャケット、デニムのストレートパンツと黒い革靴と、珍しく私服だった。
そのさり気ないオシャレはスリムなナギにはよく似合ってて。
あたしはなんだか、胸の動悸、息切れ、めまいが……。
流石に薄幸の美少女だから、心臓が弱いのね。
なんて冗談はさておき。
あたしは本当に心臓がおかしくて、自分が病気かと思うほど鼓動が速く大きくなって、頬が熱を持ったように熱くて。
落ち着けなくて仕方ない。
マモル君が側で喋ってるのに、あたしは話半分にも聴いてなくて、ナギの方ばかり気にしてた。
ナギの足音が、マモル君の声よりあたしの心に大きく響く。
微妙な違いがあれば、心配になってこっそりと振り向いた。
その度に何もないって判ってホッとする……
……あたし
なんだか変。
今までよりナギが気になる。
なんでこんなに気になるの?



