着いたのは11時12分だから、お昼には少し早い。
まずは1時間後に湖の側にある一番大きな松の木に集まることにして、各自解散した。
あたしは道中マモル君がそばに来てたから、彼を無視するわけにもいかなくて、ずっとお話をしてた。
絹枝さんの側には静江おばあちゃんがいて、励ましたり褒めたり話しかけたり。
あたしたちだと知らない昭和初期の歌謡曲とか、戦後の生活についてとか。
世代が近いからか、やっぱり同じ時代を過ごしたからか、絹枝さんも徐々に静江おばあちゃんに打ち解けていったみたいで。
古い歌を一緒に口ずさんだりと、なかなか楽しそうで、よかった!
博君は黒猫のミクを連れて、涼花さんと嬉しそうにお喋りしてた。
やっぱり博君って、年上のキレイなお姉さんが大好きなんだ。
涼花さんも美人だし。
こ、こりゃあ先が思いやられるかも。
まだ小学生だから許されるけど、再来年からは中学生なんだから。
そんな事を考えながら、あたしは時々後ろにちらちらと目を遣った。



