オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】




白髪も結い方を変えて緩くウェーブをかけて、蝶と花のヘアピンで留めた。


そんなこんなで1時間近く掛かっちゃったけど、出来上がりはいいなと自分でも自画自賛しちゃった。


派手過ぎないけど控えめでもなくて、お年を召してもやっぱりオシャレはすべきだと思うから。


淡い暖色系は、女性ならやっぱり似合う。


ましてや今は春たけなわ。


女性が綺麗になる季節。


よく年若い女性ばかりがクローズアップされるけど、あたしは年なんか関係ないと思う。


女性ならそれだけで素晴らしいし、幾つになっても装う気持ちを持つのは大切だと思う。


お年だからと諦めたりする事はないよ。


若い人だって自分好みのファッションを楽しむなら、その反対があったっていい。


「まあ……これが私ですか? まあまあ……お化粧なんて何年ぶりでしょうか」


絹枝さんはそう恐縮しながらも、心持ち頬に赤みが差して表情も華やいで。

動きも少しきびきびと早くなったように見えた。

やっぱり、女性ならオシャレは好きだよね。