オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】




ご立派な好色家ですこと!


薔薇園でナギと抱き合っていたのは、確かに駅前通りを彼と一緒に歩いてたボブカットの美人さんだった。


……信じらんない。


あたしには
「俺はおまえを離すつもりはない。俺のそばから離れるな」
とか甘く囁いてたクセに、あたしの知らない場所で女とこそこそと逢ってたなんて!


え~え!


どうせあたしはAカップの65と小さい胸ですよ!


平坦な体型で色気も可愛げもないし、女の子らしくないのは十分に承知してますよ。


でも、だからといって……


地元ならまだしも、こんな旅先でさえ密会するわけ!?


仮にも仕事中って言うのに、不謹慎だわ!


ふしだらで不潔!!


最っっ低!!


あんなコトを言ってても、やっぱりナギは産土本家の血をしっかり引いてるんだわ!!


嫌悪してる母親と同じ事してるじゃない!!


命さんを振ったのも、きっと飽きてたから、あたしを都合よく利用してポイッと捨てたんだわ。