オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】




あたしの青春って何なのでしょう?


もはや沈みゆく燃え立つような夕陽とその残照を灌木の間から眺めながら、あたしは桶に汲んだ水を抱えて藪道を歩いてた。


昭和初期に建てられたとはいえ、水道くらいは引かれていると思えば。


数百メートル離れた井戸から水を汲まなきゃ、煮炊きも掃除も洗濯も出来ないなんて。


唯一の救いは、一番お水を使うお風呂の代わりに温泉があるってこと。


もしそうじゃなきゃ、何十往復して水を汲んだ上に、薪を調達して沸かす。

それを想像しただけで頭が痛くなりそう。


井戸はふつう庭にあるものと思ってたけど、この桜花村では地下水脈の関係で1km近く離れた場所でなければ淡水が湧き出さなかったらしいけど。


井戸までの往復は砂利道な上に丈夫な雑草が茫々に生えてて、大人が通るのも大変そうだって言うのに。

あたしより背丈が高い草も生えてて、掻き分けながら進むのも大変。


両手で10リットルの水入り桶を抱えてるから、体を横向きにして肩か頭で草を分けながら進まなくちゃいけない。