オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】




「お願いします、祖父と祖母を逢わせてあげてください!

祖母が自分を保っている内に、逢わせてあげたいんです!

お金は何とかしますから!
苦労し通しで辛酸を舐めた祖母に、つかの間でもいいですから幸せな時間をあげたいんです」


涼花さんはナギに向かって丁寧に頭を下げた。


本当にお祖母ちゃんの事を想っているんだなぁ……


そこまで想える事が、ちょっぴりうらやましい。

実の祖父母が遠い存在のあたしには、おばあちゃんと言えば静江おばあちゃんしか思い浮かばない。

あたしの目が青い事を大概の親類が気味悪がり、母の不貞疑惑もあって、あたしち一家に対する態度は自然とよそよそしくなっていったから。


あたしは、実の祖父母に可愛がられた思い出がない。


あたしが赤ちゃんの頃に写した写真でさえ、あたしは誰にも抱かれずに独りで写ってるものばかりしかアルバムに残ってない。


誕生日や七五三でも。

学校を入学して卒業しても。

高校に合格しても。


親戚は誰ひとりお祝いなんてしてくれなかったから。