オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】




「父は私が3歳の頃に、35歳という若さで病気で亡くなってしまいました。
母には当時8歳の姉亜希(あき)、5歳の姉理恵(りえ)、3歳の私涼花(すずか)と3人もの幼子を抱えて途方に暮れました。

ですが、そんな時に助けてくれたのが祖母です。
それこそ粉骨砕身の不眠不休で、日夜問わずに働いて……

自分は1日にお粥一杯しか食べないくらいに切り詰めてでも、私たちに援助してくれたのです。

私たちが今も無事に暮らせているのは、ひとえに祖母のお陰なんです。

私は祖父の事は殆ど知りません。

母が父と結婚した時には祖父はもうお家にいなかったみたいですし、
父も祖父の事は何にも教えてくれませんでした。

祖母も祖父の事はあまり話そうとはしませんし。
ただ、寝物語に「不思議の国のアリス」だけはよく読んでくれて。

おじいちゃんとの大切な宝物なのよ……っていうお話は何度も聴きました。
祖母は今でも祖父を想い続けているのだと、幼い私にも解りました。

ですから、その頃から「おじいちゃんとおばあちゃんをあわせてあげたい」という夢を持ってきました」