鏡の表面みたいによく磨き込まれた深い茶色のテーブル表面には、あたしから見て後ろ姿のナギの無表情な顔がしっかり映ってた。
……うわ。
こりゃあ、しばらくは3割増の毒舌を覚悟しなきゃ。
あたしは思い詰めた博君を1人で宥める自信がなくて、出ていこうとするナギを必死に引き留めたから。
多少のご勘気は覚悟の上だけど……ね。
だけど、ナギだって少しは博君に話しかけたり笑いかけたりして場を和ませる位はしなさいよね!
あたしは変なところでカチンと来た。
そういえば、ナギってあたしをバカにした時以外に笑った事ないや……。
やっぱり、あたしが役立ったためしがないからかな……。
そんな考えは、ケトルの笛のような甲高い音で中断された。
あたしは結局ミルクも温めて、ホットココアを淹れる。チョコレートクッキーも棚から出した。
「はい、おまちどおさま。寒かったでしょ?これで暖まってね」
あたしはマグカップを出してから、チョコレートクッキーを載せたお皿を真ん中に置いた。
……うわ。
こりゃあ、しばらくは3割増の毒舌を覚悟しなきゃ。
あたしは思い詰めた博君を1人で宥める自信がなくて、出ていこうとするナギを必死に引き留めたから。
多少のご勘気は覚悟の上だけど……ね。
だけど、ナギだって少しは博君に話しかけたり笑いかけたりして場を和ませる位はしなさいよね!
あたしは変なところでカチンと来た。
そういえば、ナギってあたしをバカにした時以外に笑った事ないや……。
やっぱり、あたしが役立ったためしがないからかな……。
そんな考えは、ケトルの笛のような甲高い音で中断された。
あたしは結局ミルクも温めて、ホットココアを淹れる。チョコレートクッキーも棚から出した。
「はい、おまちどおさま。寒かったでしょ?これで暖まってね」
あたしはマグカップを出してから、チョコレートクッキーを載せたお皿を真ん中に置いた。



