そして……
絹枝さんはいきなり歌を口ずさみ始めた。
それは、あたしでも知ってる有名な童謡の「赤とんぼ」。
絹枝さんは小窓から見える燃えるような夕焼けを眺めながら、何度も何度も同じ歌詞を何度も口ずさんでた。
飽きもせずに、繰り返し繰り返し。
「綺麗な夕焼け……でもね、お母さまの故郷で見る夕陽の方がもっと美しいんですのよ。
是非みなさんをご招待してあげたいですわ」
絹枝さんはあたしたちに向かってそう言うと、杖も着かずに立ち上がろうとしてよろめいた。
「あら……お客様の前で失礼しましたわ。
トキ!トキはどこですか?
お客様をおもてなしする準備は整えられましたか?」
絹枝さんはまるで10代の娘さんのような言動をしてた。
「ああ、トキ。こんなところに居たのね。
お茶もお出ししないで失礼でしょう?早くお仕度してちょうだい」
絹枝さんが言ったのは……。
あたしに向かってだった。
…………
絹枝さんはいきなり歌を口ずさみ始めた。
それは、あたしでも知ってる有名な童謡の「赤とんぼ」。
絹枝さんは小窓から見える燃えるような夕焼けを眺めながら、何度も何度も同じ歌詞を何度も口ずさんでた。
飽きもせずに、繰り返し繰り返し。
「綺麗な夕焼け……でもね、お母さまの故郷で見る夕陽の方がもっと美しいんですのよ。
是非みなさんをご招待してあげたいですわ」
絹枝さんはあたしたちに向かってそう言うと、杖も着かずに立ち上がろうとしてよろめいた。
「あら……お客様の前で失礼しましたわ。
トキ!トキはどこですか?
お客様をおもてなしする準備は整えられましたか?」
絹枝さんはまるで10代の娘さんのような言動をしてた。
「ああ、トキ。こんなところに居たのね。
お茶もお出ししないで失礼でしょう?早くお仕度してちょうだい」
絹枝さんが言ったのは……。
あたしに向かってだった。
…………



