オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】

あたしたちの言い争いを気まずく感じたのか、ソファーに腰掛けた依頼人のおひとりが取りなすように声を掛けてくださって。


……けど。


「気になさらないで下さい。
こいつのアタマには年がら年中本当に花が咲いてますから。
こいつにはアメーバーより神経がありませんから、気を遣っていただかなくても結構ですよ」


それを聴いた依頼人さんも、さっきの凍り付いた空気を思い出したのかそのまんま押し黙っちゃって。


……そう。


あたしはナギにやられたお花畑頭のまま、依頼人さんたちの前に思いっきり姿を現しちゃったんだよね。



あたしを見た瞬間の、依頼人さんたちとの間に生じた凍り付いた時間。


あたしにとっては永遠に続くかと思えた。


というか。


永遠に続いてほしいと激しく思いました。


あたしを見た女性とおばあちゃんの、目をむき口をあんぐりと開けた表情。


心底困って頼ってきた場所で出てきた最初の人間が、頭に花を咲かせたおかしな人間となれば、誰だって固まるってもんだわ。