オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】




産土探偵事務所で働くようになってから半年以上経つけど、コイツの性格の悪さは相変わらずだわ。


あたしはいちいち怒るのも馬鹿らしくなって、魚だけは洗って冷蔵庫に戻すと、後は黙々とスクラップ作りに励んだ。


だけど……


あたしのスクラップ作りの手は知らず知らずの内に止まってしまう。


先日あたしはナギが知らない女性と一緒に歩いてるのを目撃した。


あれは誰なの?


ナギはあの女性に関して何の話もしないから、あたしがそう彼に訊けばいいだけなのに。


本当はただの知り合いか何かだけかもしれないけど。


あたしは恐くて怖くて、そのたった一言が訊けない。


訊いてしまえば、きっとあたしには冷酷な現実が明らかになるだけ。


そんな気がしてならなかったから、あたしは訊くのを躊躇ってた。


やっぱりナギはああいう大人っぽい美人がいいのかもしれない。

そう思うと、なんだか涙が出そうになった。


あたしは今ファッションや美容を一生懸命勉強してるけど、そんな努力もムダになっちゃうかもね。