あたしがいつになく噛みついたら。
……マジで何やってんでしょう、このヒトは。
「ご希望通りにしてやったぞ、チューリップアタマ。これで手を早く動かせなかったら追加してやる」
平然とそうぬかしてくださったナギは、何をしてくれたかと言いますと。
事務所に飾られてる花瓶や鉢植えをかき集めて……
咲いていたお花を蕾にいたるまで、まるで生け花みたいにあたしの頭に挿してくれまして。
かくてあたしの頭には、チューリップやらかすみ草やら色とりどりの花が咲き乱れました。
…………
女の子にこんなコトをマジでやりますかこのヒトは。
まあ、いまさら言っても仕方ないいコトだけどさ。
コイツのねじ曲がった性格は、たぶん一生かけても直らないだろうし。
「そうゆうコトをふつう大真面目にやる?このまんま表歩けって?」
「自分がふつうの人間と思いこんでるなら……」
ナギはそう言いながら、あたしの頭に夕食の食材であるキンメダイを乗せて一言。
「相当おめでたいアタマだな」



