それを聴いた瑠璃子さんは、あたしにニッコリと笑った。
「ほらご覧なさい。
見た目を気にするなんて、以前の杏子ちゃんにはなかった事よ。
あなたは以前より視線を意識するようになってる。
以前のあなたなら、間違いなくこの無難なワンピースを選んでたわ。
私もダテにこの5年間あなた達を見てきたワケじゃないんだから。
それに、あなたは可愛いんだから、もっと自信を持って自分を信じるのよ。
女の私から見ても、杏子ちゃんはとおっても魅力的な女の子よ。
磨けばもっと輝くんだから、見せたい人のためにも頑張りなさい」
あたしが……
見せたい人がいる?
瑠璃子さんの言うとおりかもしれない。
アンサンブルを合わせてみた時、一瞬だけどアイツの顔が浮かんで。
アイツはどう思うかな、って考えた。
試着してみたら、チカもマリリンもいいと言ってくれて。
あたしは、少しずつ意識しだすようになった。
もっと女の子らしくなるように、頑張らなきゃ。
アイツの隣にいても恥ずかしくないように、と。



