チカから頼まれた瑠璃子さんは、あたしが足を踏み入れた事がないコーナーに誘ってくれて。
あたしはクラクラと目が眩みそうになった。
眩し過ぎたから。
今までのあたしでは手に取る事も有り得なかった、洗練されながらムダのない華やかな服の数々。
「どれもオートクチュールのお店が作ってるプレタポルテだけど、リーズナブルなお値段よぉ。
杏子ちゃんなら更にお安くしておくから、まずは好きなの選んでみたら?」
好きなの……って言われても。
同じ既製品とはいえ、やっぱりスーパーで売ってるものとは生地から仕立てからして違うし。
何よりも色使いやデザインがオシャレで、何だか手に取るのも気後れしそう。
とはいえ、お値段は確かにそうべらぼうに高くない。
瑠璃子さんはあたしにだけ3割引にまけてくれる、って言ったから。
やっぱりこういう機会に買い逃す訳にはいかないよね。
あたしは仕方なく色とりどりの服を見て回った。
どれもこれもやっぱりステキだなぁ。
大人っぽい女性が着る服って感じで。



