「どんな事があっても……側にいたい。
そう考えるあたしって、やっぱり傲慢な身の程知らずな人間なのかもしれない。
だけど……
何があったって、その気持ちは変わらないんだもん」
そこまで言うとあたしは言葉が詰まって、涙が零れ落ちてテーブルを濡らした。
マリリンは喉を湿らせたいのか、氷がだいぶ溶けたアイスティーをひとくち飲んでから口を開いた。
「キャン、今のあんたに足りないものは自信ね」
そういうとストローから左手を離して、テーブルの上で手を組んだ。
「キャンを見てていつも思ってたんだけど、あんたはこれといって胸を張れるものを持ってないでしょ?
過去のヒドい体験から、コンプレックスばかり抱いて自信を持ちにくい事は解るわ。
でも、だからって。
今あんたがしなきゃいけないのは、グチグチと自信のなさを吐露する事じゃなくて、自信を持てるように努力して何かを身につけたりする事よ。
それから、過去を克服しなきゃいけないのもね。
どちらも簡単にできるコトじゃないわ。
でも、本気で彼の側にいたいなら、解るでしょ?」



