「マリリンの言うことも当たり前だよね」
あたしはやっとそれだけの言葉を絞り出した。
楽しみだったveryberryとアップルティーが運ばれてきたけど、色鮮やかなタルトも芳醇な香りの紅茶も、あたしの心を浮き立たせてはくれなかった。
あたしは2人と目を合わせられなくて、足元に視線を落としたまんま、ぼそぼそと話した。
「こんな平均以下の、何の取り柄も身分もない貧乏小娘だもん。
ナギみたいなすごい人の側に居ること自体が烏滸がましいのかな、って思うときもあるし。
今はただの気まぐれでナギがあたしの側にいるのかも……とか。
色んな事は考えたよ。
あたしなりに一生懸命にやってきたけど、やっぱり何か足りないみたいで。
どうしても未来だとかずっと側にいる、っていう事が信じられない。
たぶんそれはナギだけじゃなくって、あたし自身にも原因があるんだと思う。
だから……不安で仕方ないし、あたしからこうだって言えない。だけど」
あたしは息を飲んで、瞬きしてから顔を上げてマリリンを正面から見た。



