オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】




あたしの心の奥はいつもいつも不安定に揺らいで、こうだと定まる安定した状態になるコトはなかった。


ある時はこうだからきっと大丈夫とすっきりしたのに、次の日はやっぱり違うわと違う答えが出てきて。


「おまえを離すつもりはない。俺の側から離れるな」


あのまえにそう囁いたナギの言葉を信じたいのに、どうしても自分に自信が持てなくて。


自分みたいなちんちくりんに本気でナギが……としか思えなくて。


ナギがというよりも、あたしは自分の気持ちが原因で、彼の言うことが信じられない。


そして―


あたしは何度となく自分自身に問いかけてみた。

ナギと離れてもいいの?


その一言だけを。


でも……


あたしの気持ちは。


答えは


いつも同じ言葉しか返さなかった。


離れるのはイヤだ。

ずっと側に居たいよ。


そう、心の底から叫んでた。


運命なんて知らない。


恋じゃないかもしれない。


ただ


ただ側にいたいのだと。