あたしが息を切らしながらケーキ屋ラ・おフランスの扉を開けた時、チカはもう5皿目のケーキと3杯目のお茶を平らげてるところだった。
「ゴメン、待たせちゃって!
お詫びにここはあたしが奢るから」
先に来てた2人は窓際の席にいて、膨れたチカにあたしがそう言うと。
彼女はニンマリと笑った。
ヤバいかも……
「キャンに二言はないもんね、なら遠慮なくご馳走になるよ♪
すいませぇん、ミルフィーユとリンゴのコンポート追加ね!」
やっぱり言わなきゃよかったかも。
チカは甘い物好きだから、ケーキの10個くらい平気で平らげるんだよね。
「チカはよく食べるわね。体重増えてケンに合わす顔なくなったらどうすんのよ?」
マリリンが呆れた様子で、まだひと皿目らしいザッハトルテにフォークを入れる。
チカの隣に腰掛けたあたしは、お冷やを持ってきてくれた店員さんにアップルティーとveryberryを注文してマリリンを見た。
「なに~?チカってばケンに会いに行くの?」



