オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】




「湿っぽい話はそこまで!せっかくみんな時間があるんだからさ、もっと楽しもうよ」


チカはそう言うと、あたしとマリリンの前で両手を大きく広げてみせる。


「ほら!駅前通りに来るのも久々じゃん!
この前オープンしたラ・おフランスのケーキとダージリンティーも美味しそうだし、アウトレット店とブランドショップも出来たんだから。早く回ろうって!」


チカは桜の花びらが舞う風の中を、まるで踊るみたいにぴょんぴょんと飛び跳ねる。


チカが言うとおりに、あたしたちがよく使う東部駅の東側にある道は交通の便や立地条件の良さから、なかなかの賑わいを見せる一大ショッピングストリートになってる。


殆どは個人経営のお店。

平成初期にはふつうの商店街だったんだけど、経営者の高齢化や建物の老朽化が理由で次々と閉店し、代わりに出来たのは若者向けのお店が多いから、あたしたちも小学校時代からよく利用してるんだよね。


もっとも、駅前通りまであたしの家から徒歩で30分はあるから、時間のある時でないとムリなんだけど。