「まったく、男らしくないったら。
いつまでも過ぎたコトをグジグジと」


怒りの勢いに任せてあたしがそう言ったところで、ナギには馬耳東風なのは当然で。


「男らしさ女らしさの性差を述べるなら、少なくとも見られる体型になってから言え、ストレートバスト。
外見もおつむの中身も小学生なヒヨコアタマは、算数のドリルでもやっとけ」


ナギがサラリとそう言ったから、あたしはさらにアタマにきて怒鳴りつけた。


「な……何よっ!これでもちゃんとあるものはあるんだから!
そりゃあ……ユリ達から比べればないほうだけど」


あたしがそう言うと、影に憑いたアプレクターじいちゃんがワキワキと手を動かしてるのが見えた。


《それなら、儂が試すぞい!たあ~~っちじゃ……どべじっ!?》


アプレクターじいちゃんが影から目にも留まらない速さで両手を伸ばしたけど。


それを遮ったのは……


ナギの光る剣だった。


《あぢぢぢ~~!なんじゃいこれは!?手が火傷したぞい!》


アプレクターじいちゃんは大げさに騒いだけど。