それでいい。
あたしはナギの恋人でも何でもないんだもん。
うぬぼれちゃいけない。
あたしは炭酸飲料の缶をグッと掴むと、勢いよく中味を飲み下した。
「おお~~っ!いい飲みっぷり!」
「一気、一気!」
2人の手拍子に乗せられて、あたしは500入りの炭酸飲料缶を一気に飲み干した。
「やっぱりキャンもまんざらでないっしょ?ナギ君とのコト」
あたしが息を吐ききるのを待ってから、ユリが訊いてきた。
ユリの表情からすると、ただ知りたいだけっていう好奇心と、友だちだから知っておきたいっていうのが半々な心境っぽい。
チカはナギのあの実物を目の当たりにしたからか、さらに興味津々なのが丸わかりな顔をあたしに向けてた。
やっぱ誤解されちゃうよね。あんな報道されちゃあ。
でも、親友の前でまで、自分を取り繕ったり誤魔化したりしたくはないよ。
正直な気持ちを言わなきゃ。
でも……
あたし自身でさえ、ナギへの気持ちが何なのか理解できてないのに。



