「そうすれば家賃も安く済むし、ケンなら母さんも父さんも許してくれると思うし」
「チカん家とケンの家は2人が生まれる前から家族ぐるみの付き合いだもん。
きっとおじさんとおばさんも許してくれるよ。
なんならケンの両親に預かってもらう形にして、一緒に住んでもいいんじゃない?」
なんだか楽しくなってあたしが提案すると、ユリが何かを思いついたみたいで口を挟んできた。
「日向のおじさんとおばさんにチカの身元引受人をお願いしたら?
大学も短大なら2年で卒業できるっしょ?
短大でもその気になればいろんな勉強出来るし」
「そっか!短大にすれば2年短縮出来るよね!
ユリありがと~!
チカには考えつかなかったよ。
おじさんとおばさんには、いろいろ訊いて相談するから。さり気なく話してみるね……
あ、このトリュフ美味しい♪」
「でしょでしょ?冬季限定だからもう直ぐなくなるんだよね~。
いいなあ。みんなカレシと夢があって」
あたしは缶を置くと、何でかそんな言葉が口を突いて出ちゃった。



