「キャン、小姑みたいにうるさい~!」
「もう~!ユリのために言ってんだからね!」
あたしが拗ねた振りをすると、ユリは笑いながらゴメンと謝ってきた。
「で、ジュン君は何だって?」
待ちきれなくて訊いてみると、ユリはマグカップ片手にVサインを出した。
「え~~もしかして」
「ん、そう。ジュンは産んでくれって言ってくれたよ。
すごく喜んでくれてね。
だけどさ、ウチら17だし、ジュンが結婚出来る18になるのは来年の7月やし。
それでもいいから一緒に暮らそうって言ってくれてさ。
ウチ、すごく嬉しくて。
ジュンもガッコ辞めて、働いてくれるって。
将来は安定した職業に就いてウチらを楽にさたいって」
喋ってるユリのカップにぽたぽたと落ちるのは、幸せの雫。
あたしは心から安堵して、ユリの背中に手を置いた。
「3年越しの想いが実ったんだもんね。おめでとう。あたしに出来ることがあったら言ってね」
と言うと、ユリはありがとうってあたしを抱きしめてくれた。



