「ペットショップから買った亀でも事務所に置いておいた方が100億倍マシそうだな。カビパンアタマ」
友達の前で女の子をそこまでケナすか、この性悪毒舌男は。
奇妙な空気を感じたチカは呆然としてた。
そりゃあそうだよね。
コイツは口さえ開かなきゃ、本当に何から何まで完璧な美少年だもん。
「キャン大丈夫?どっか痛くない?」
チカがハッと我に返ってあたしに手を貸してくれたのが、たぶんたっぷり10分は経った後。
車を運転してた人は心配そうな顔でドアを開け、降りようとしたけど。
「平気ですよ。こいつはゴキブリ並みの生命力とトカゲのしっぽ並みの再生力がありますから。
それより、こんなナマケモノに関わって貴重なお時間を消費する方がもったいない。
気にせずにお発ち去りください」
ヤツは涼しげな顔でサラリとど失礼なセリフを吐いて、車を立ち去らせた。
完全にアタマにきたっっ!!
あたしはチカの手を借りて勢いよく立ち上がると、腰に手を当ててヤツを思いっきり睨みつけた。



