「学校は辞めなきゃいけないけど、母さんのお店を手伝ってバリバリ働かなきゃね!
ウチもお母さんになるんだからさ」
ユリは軽くお腹を叩いて頼もしく言い切った。
すごいな……
ユリはもともと強い娘だったけど、なんだかさらに逞しさが増したみたい。
「話し合った結果、メールでもいいから報告してね!」
チカがウキウキした様子で言う。
チカは子ども好きだから、早く赤ちゃんを抱きたくてうずうずしてるんだろうな。
「うん、ちゃんとみんなには報告するからさ。
キャンは電話でいい?」
ユリは気を利かせてくれたけど、まだ不安な時期に万が一ジュン君が優柔不断な態度を示したら。
そんな状況をわざわざ本人の口から喋らせるのも気の毒だし。
「いいよ、あたしはチカから訊くから」
あたしは手をばたつかせて遠慮をしておいた。
夜が来るのが怖くもあり、楽しみでもあるかな。
あたしたちはいつもの駅前で降りると、そのまま解散した。



