オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】




ナギはアプレクターじいちゃんのマイクを持つと、向けられたカメラやビデオカメラに向かい静かに口を開いた。


「私たちの婚約は幼子の時に取り決められました。
確かに命どのは妻とするならば最高の女性と申せましょう」


ナギの発言に、静まり返ってた周りがざわめき始めた。


確かに、こんな婚約発表の席で言うに相応しい言葉じゃない。


「両家にとればこれで、その結びつきは確固たるものとなりましょう。

ですが、私は皇家の急速な事業拡大には賛同致しかねます。

内政の失策による社会的不安による不安内需減少に、歯止めがかからぬ少子高齢化。
国際的な需要急騰による原油や穀物価格の高騰。
食糧の安全性の不安。
加えて異常気象による世界的な天災の被害は拡大するばかり。
核の不安やテロなどの治安問題。
皇家の事業拡大戦略はこれらの要素をまったく顧みず、バブル期と同じ方針を掲げているのです。
時代は刻一刻と変わってゆく生き物です。

旧来のやり方に捕らわれた皇家グループと、我が産土本家が手を結ぶ事は出来ません」